【PDD】ピンドォドォ(Pinduoduo)の銘柄紹介 -斬新なビジネスモデルとは-
ピンドォドォ(Pinduoduo、拼多多)は中国のECサービスを展開している企業で、テンセントから出資を受ける"テンセント銘柄"のひとつでもあります。
元GoogleのエンジニアであるColin Huang氏が2015年に設立し、そこからわずか3年でナスダックに上場しました。
同社が目指すのは「コストコとディズニーランドの融合」です。ユーザーが楽しめるショッピング体験を提供したいということでしょうか。
ソーシャルEコマースとは
左図:2人以上で購入するとフルグラを58元に割引、右図:WeChatを活用して勧誘する様子
出典:「テンセント経済圏」期待の新星!2年半でユーザー数3億人を突破した拼多多(ピンドォドォと)は? | GloTech Trends
ピンドォドォの通販は「一人で購入すると高い、複数人で購入すると安い」という特徴があります。
このシステムによりユーザーは商品を買う前に、同じ商品が欲しい人を探して「一緒に買いませんか」と誘います。
この時にSNSを利用して同じ商品が欲しい人を探すため、ピンドォドォのビジネスモデルは「ソーシャルEコマース」と呼ばれます。
このユーザーに他の購入者を探させ宣伝させるビジネスモデルは、テンセントのWeChatやQQと相性抜群です。
設立わずか2年半でユーザー数3億人越え
2017年7月にはユーザー数が1億人を突破し、同9月に2億人、2018年3月には3億人と急拡大している。
この数字がどれほどすごいのかピンとこないのであるが、参考数値をいくつか挙げてみたい。タオバオは7年半の歳月を費やし3.7億人のユーザーを獲得している。
出典:「テンセント経済圏」期待の新星!2年半でユーザー数3億人を突破した拼多多(ピンドォドォと)は? | GloTech Trends
ピンドォドォの「ユーザーに新たなユーザーを獲得させる」ビジネスモデルはとても高い拡散力を持っており、アリババのタオバオよりもかなり早いペースでユーザーを獲得しています。
ピンドォドォのアプリは中国のApp Storeランキングでも20位以内に入っており、人気の高さが伺えます。
ユーザーを急速に多数獲得した結果、ピンドォドォは設立3年で中国EC市場シェア3位に上りつめるまで成長しました。
3年でアリババの58.2%、JDドットコムの16.3%に次ぐ5.2%の中国EC市場のシェアを獲得した。同社が他の巨大EC企業から市場シェアを奪うことができた要因は、新たなショッピング体験の提供と、これまで見逃されてきた顧客層を開拓したことにある。
ピンドォドォの主要ユーザーは地方都市に住む低所得者層なので、ここからさらにシェアと売上を伸ばすには「安かろう悪かろう」のイメージを脱却して、中流層や上流層にアピールしていかなければなりません。
リンク:IPO目前の中国Eコマースの新星「ピンドォドォ」に偽物訴訟 - ライブドアニュース
業績推移
単位:RMB
売上高の伸びが凄まじいですね。今年の第1四半期で大きく伸びています。
ピンドォドォはその理由を「主にオンラインマーケットサービスの収益増加によるものだった。」と説明しています。
今後の決算でどれだけの売上増加率を見せてくれるのか楽しみですね。
財務キャッシュフローが大きくあがっていますが、これは新株発行によるところが大きいです。
株価は初値を割る
現在株価:18.75ドル
まだ上場してから1月も経っていないので、バリュエーションの評価はできません。
現在株価は初値を大きく割っています。
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結論
①ピンドォドォのビジネスモデルはソーシャルEコマース
②中国EC市場でシェア3位
③昨年から売上高は大きく伸びている
まだ上場後1度も決算を行なっていないため、今後決算を発表したら記事にしたいと思います。
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