【HUYA】フヤ(虎牙直播)の銘柄分析 -中国のTwitch-
HUYA(虎牙直播)はYY(歓衆時代)から分離した中国大手のライブ動画配信企業で、テンセントが出資を行なっている"テンセント銘柄"でもあります。日本語では「フヤ」と読むのでしょうか。
HUYAではゲーム実況動画が盛んで、同じくゲーム実況の多いTwitchとよく比較されます。
※ツイッチとはAmazon.comが提供するサービスで、以前にケインコスギさんがツイッチ上でゲーム実況を行なって話題になりました。
ナスダックには今年の5月に上場しました。
事業内容と規模
HUYAは売上のほぼ全てが主力のライブ動画事業から生み出されています。
ネットフリックスやAmazonプライムビデオ等の有料動画サービスは利用者数がコンテンツ力に影響されますが、動画投稿サイトはシェアを握っているところにユーザーが集まるためシェアを握れば中々崩れません。
この点はYouTubeも同じで、何か動画をアップロードしようと思ってもYouTube以外が第1選択肢になる方はあまりいないと思います。
現在中国のライブ動画市場はHUYAとDouyu TVの2強による寡占市場なので、ライブ動画事業に注力するのは悪くないと思います。
2018年Q1決算
売上等推移
百万人民元 | 2018Q1 | 2017Q1 | 変化率 |
売上高 | 843,582 | 398,899 | 111.5% |
売上原価 | -712,533 | -382,762 | 86.2% |
当期純利益 | 31,407 | -41,679 | - |
ユーザー数推移(MAU=月間アクティブユーザー数)
単位:万人 | 2018Q1 | 2017Q1 | 変化率 |
MAU(アプリ) | 4,150 | 3,320 | 25.0% |
MAU(全体) | 9,290 | 7,800 | 19.1% |
課金ユーザー | 340 | 250 | 36.0% |
売上高が倍以上の成長をしましたが、それにかかる費用も増大しています。これはサーバー強化やeスポーツ大会への出資などに費用がかかったためと説明されています。
月間ユーザー数の伸びは素晴らしく、MAUは9,290万人と日本の人口に匹敵するユーザー数です。中国の人口を考慮すると今後さらに伸びていくと思います。
HUYAのモート(優位性)
A (ユーザーの多さがスイッチングコストとなる銘柄)
ライブ動画配信市場はネットワーク効果が働く市場だと思います。※ネットワーク効果とは他人が使っているから自分も使わなければいけないモノやサービスの効果。例えばLINE以外のサービスを使いたくても周りがLINEを使っているから自分も止められないのはネットワーク効果のひとつ。
HUYAはDouyu TV(斗魚)とシェアを2分しており、その他の企業よりも深いモートがあると思います。
HUYAの成長性
A (企業も業種の未来も明るい銘柄)
中国のライブ動画市場の規模は拡大する一途で今後も明るい見通しが示されています。HUYAは市場規模拡大の恩恵を大いに受けることができます。
eスポーツ市場も拡大中
HUYAの今後が明るい材料としてeスポーツ市場が伸びていることも挙げられます。
上記のサイトによると2018年のeスポーツ市場は世界で9億5660万ドル(前年比+38%)になると予想されており、21年には16億5000万ドルまで成長する予定です。
HUYAのバリュエーション
?
まだ上場して1ヵ月少々ですが、株価は順調に伸びてきています。
スポンサーリンク
結論
動画投稿サイトはモートを築きやすく、携帯ゲーム市場で奮闘するビリビリや有料動画市場で奮闘するアイチーイーよりも、HUYAは有望ではないかと考えています。
HUYAは既に黒字化できている点もポイントですね。
今後の決算からも目が離せません。
👇関連記事はこちら👇