【BE】ブルームエナジーの銘柄紹介 -Q2決算発表-
ブルーム・エナジーは燃料電池発電機メーカーで、主力商品はブルームエナジーサーバーです。
ブルームエナジーの最大顧客は、高配当銘柄として有名な電力会社であるサザンカンパニー(ティッカー:SO)であり、同社の商品性能が高く信頼されていることが伺えます。
創業は2001年で、2013年にはソフトバンクグループとの合弁会社として日本法人を設立しました。
今年の7月25日にニューヨーク証券取引所に上場しています。
リンク:ソフトバンク、Bloom Energyと電力供給会社を設立 - CNET Japan
ブルームエナジーサーバーとは
ブルームエナジーの主力商品であるブルームエナジーサーバーは、高効率な固体酸化物形燃料電池です。
特徴は都市ガスや天然ガスを"燃焼せずに"電気に変換し、初期値で60%を超える高い変換効率を実現している点です。
単純に比較することはできませんが、標準的なガスエンジンは40%前後で高効率と目されるため、ブルームエナジーサーバーがどれだけ高効率で発電しているかがわかります。
ガスエンジンの特長
発電効率が高く、特に中・大型の機種は発電効率40%を超えるものが主流です。
省スペースかつクリーン
標準サイズのブルームエナジーサーバーを1機導入するだけで、一般家庭500軒分または標準的なオフィスビル1棟に必要な電力を賄うことができます。
Bloomエナジーサーバーの出力サイズは基本的に200kWで、サーバーの大きさは奥行き2.6m幅8m高さ2.1mです。200kWの出力では、年間の家庭使用量500軒分を賄うことができます。
さらにガスを燃焼し発電する標準的な発電方法と異なり、有害物質の排出量が少ないことも大きな特徴です。
Bloomエナジーサーバーはコスト削減を実現してくれます。
しかも、メリットは経済性だけではありません。硫黄酸化物や窒素酸化物、粒子状排出物質を形成するその他の有害スモッグの発生もほぼゼロになります。また、Bloomエナジーサーバーを設置することで、企業収益に影響することなく、二酸化炭素排出量を従来に比べ47%も削減することができるのです。
「高効率・省スペース・クリーン」という特徴を武器に、ブルームエナジーサーバーはGoogle、AT&T、eBayといった多くの企業に採用されています。
Q2決算
主力の製品販売が好調で、全体の売上は昨年比で約2倍に伸びています。
ブルームエナジーにはフォーチュン500のうち42の企業に、フォーチュン100のうち25の企業に顧客基盤があり、これからも導入する企業は増えていくでしょう。
また、日本法人のブルームエナジージャパンの韓国進出も決定しており、販売地域を拡大していくことで当面は高い売上高成長率をキープしていくのではないかと考えています。
リンク:ブルームエナジージャパン、韓国南東発電のブンダン発電所に「Bloomエナジーサーバー」が採択 :日本経済新聞
世界的に年々クリーンエネルギーやCO2削減への意識が高まっていることも同社には追い風です。
現在ブルームエナジーの商品はアメリカ、日本、インドで利用されていますが、環境汚染が大きな社会問題になっている中国へはまだ進出していません。
中国は化石エネルギーの発電比率を引き下げていく方針を打ち出しており、ブルームエナジーの中国進出には大きなチャンスがあると思います。
リンク:中国のクリーンエネルギー発電ユニットの規模、10年後石炭発電を超える見込み_中国網_日本語
サービス部門の成長に期待
今はまだあまり伸びていませんが、個人的にサービス部門の成長に期待しています。
アドビやオートデスクを始めとした収益源のサブスクリプション移行が最近のトレンドとなっていますが、その大きな理由は収入が安定的かつ予測しやすくなり今後の事業計画を立てやすくなるからです。
ブルームエナジーにおいては事業の中心を「発電機の製品販売」から「導入した発電機の保守」に転換できれば、売上高がより安定的かつ予測しやすくなると思います。
短期トレードなら現在のブルームエナジーに投資するのもありですが、長期保有をするなら売上高におけるサービス部門の比率が向上してからの方が良いのではないかと考えています。
株価は大きな変動なし
現在株価:28.50ドル
上場してから1か月半、株価に大きな変動はありません。
今後の決算でどう動いていくでしょうか。
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結論
①ブルームエナジーは燃料電池発電機メーカー
②主力商品の特徴は「高効率・省スペース・クリーン」
③売上高は急成長中
時代に合った事業を展開しており、今後の決算も記事にしたいと思います。
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