【PG】プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は買い時か?
P&Gは世界最大の日用消費財メーカーで、同じ市場で競合する企業はユニリーバです。
社名はプロクターさんとギャンブルさんが手を組んでできた企業ということに由来します。
連続増配は60年以上、数多くのブランド商品、不景気に強い業種、ということで米国株投資家にも人気の銘柄です。
1932年からダウ平均に組み込まれており、現在の構成企業の中ではGE、XOMに続いて3番目に古いです。
現在の配当利回りは3.94%で、配当金狙いで検討してみるのも面白いと思います。
2017年の営業CFは過去10年で最低
P&Gの業績はあまりよくありません。
営業CFは過去10年で最低、フリーCFは最低の2012年とほぼ同一、と事業に陰りが見えています。
CF悪化の原因のひとつは、主力であるカミソリ事業のジレットの値下げです。値下げの理由はユニリーバ傘下のダラー・シェーブ・クラブ(DSC)に対抗するためと見られています。
主力事業であり、高いブランド力で他社に優位性を持っていたはずの事業が不調なので、今後の業績も楽観視できません。
株価は2015年以来の安値
株価は2015年に70ドルを割って以来の低い水準です。
昨年はダウ平均の上昇に合わせてP&Gの株価も上昇していましたが、最近になって株価が業績に追いついてきています。
少し見方を変えてチャートを超長期目線で見るとサポートラインが見つかります。
ただ、チャート分析は過去に対して行なわれるため、未来の株価がさらに下がればサポートラインも変化します。
株価のサポートラインをあてにして購入するのもありですが、それよりも本業がうまくいっていない点に注目した方がいいと思います。
結論
チャート的にはスイングトレードも面白いかなと思います。
長期保有を考えている方は配当利回りだけでは判断せず、今後事業が上向くかの見極めが必要かと思います。